希望舞台.com

　ソエの唄は朝日をうけて暑寒別岳にひびきわたる。開拓村に独りとり残されたソエは今日も畑仕事に余念がない。
そこに新婚旅行のツーリングの途中、聖子と健吾が立ち寄った。聖子は以前この村の診療所に働く看護婦だった。久しぶりの客にうどんとお茶で歓迎するソエ。

　ソエが旭川の息子夫婦のマンションに引きとられることを知った聖子は、ソエの送別会をするのだと、新婚旅行を抜け出してきてしまった。彼女は頼りない彼と結婚してしまった不安をソエに相談したかった…。

　息子のマンションに引きとられたソエとアルツハイマーの老人は唯一の友達になる。しかし、その関係もそう長くは続かなかった。
　 息子の木工会社の倒産から、家族がバラバラになっていく…

　購入したばかりのマンションでみんなが自分の居場所を探している。
ソエは山里の家に帰りたかった……。